オグリキャップ
笠松競馬場の正門横では、活躍をたたえる記念のブロンズ像がリニューアル。その雄姿は、来場するファンを優しく迎え、競馬場の守り神となって、存続を後押ししてくれている。
1987年に笠松でデビュー。88年にJRAへ移籍し、国民的アイドルホースとして競馬ブームの起爆剤となった。若いファンの心もつかみ、オグリの縫いぐるみを抱えた女性ファンが声援を送る姿は一つの観戦ファッションにもなった。それまで「おやじのギャンブル」というイメージだった競馬に、おしゃれ感覚が加わり健全化。入場者、売り上げは飛躍的に伸び、90年のラストラン有馬記念には17万7700人が押し寄せた。
種類 | 肖像 |
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大きさ | H220cm W400cm D100cm |
素材 | 白銅(KH) |
原型作者 | 神戸 峰男 |
設置場所 | 岐阜県鳥羽郡 笠松町笠松競馬場 |
設置年度 | 1992年3月 |
作成期間 | 4ヶ月 |
エピソード
朝日新聞のコラム『天声人語』はオグリキャップを「女性を競馬場に呼び込んだ立役者」と評している。競馬場においてはオグリキャップのぬいぐるみを抱いた若い女性が闊歩する姿が多くみられるようになり、パドックで女性ファンから厩務員の池江に声援が飛ぶこともあった。オグリキャップのファンの女性は「オグリギャル」と呼ばれた。オグリキャップの現役時代に『スーパー競馬』のアシスタントを担当していた青山美恵子はオグリキャップの魅力について「ハンサムというよりかは、愛嬌があるってタイプかな。それに、気取ったところがなくて、いつも一生懸命に走るのがいいのよ」と述べている。青山は続けて「サラブレッドというのは、強いだけ、速いだけではないということをオグリキャップに教わりました。彼を見ていると、人間に通じるような生き様を感じるのよね。私はオグリキャップに出会ったことで、本当の競馬の面白さを知った」、「(1989年のジャパンカップを思い出しながら)オグリ、オグリって絶叫して、心の中で『もう少しよ、あと少しよ』って夢中だったのね。気が付いたら涙がボロボロ出ていたわ。オグリキャップってすごい『男』よ」と述べている。
『ウィキペディア日本語版』. 2020. 「オグリキャップ」. 最終更新 2020年6月10日 (水) 22:04 UTC.