高い技術力鋳造技術
新技術で時代をリード
原型を最も精密に再現するロストワックス鋳造法をはじめ、黒谷美術の高い鋳造技術で精密で完成度の高い銅像制作を実現します。
等身大の立像や大型大仏、モニュメントなど、それぞれに適した鋳造の技法・素材をご提案いたします。
ロストワックス鋳造法
弊社では銅器鋳物に「ロストワックス鋳造法」を適用する技術を初めて確立しました。当時の銅器業界には、蜜蝋を用いたロウ型鋳造法はありました。ロウ型鋳造品は精度が高く、複雑な形状も可能でしたが、一品ごとの制作のため量産が出来ない高級品でした。美術鋳物のロストワックス鋳造には、機械鋳物と異なり技術的な問題が多く、表面の模様、複雑な曲線、薄い肉厚など、美術鋳物特有の課題がありました。これを解決することで、コストを抑えた高級な鋳造品の工場生産が可能になりました。ロストワックス鋳造製品は、今日では当地の産品の一つにも数えられていますが、当社立山工場では等身大の立像も一体で製作出来るなど、今なおNo.1の技術を維持しています。「高級な製品を一般の人たちに」私たちの願いです。
黒谷美術が誇る
2つの新素材鋳造技術
燐青銅鋳造
燐青銅は現代の精練技術が可能にした新しいブロンズです。一般的なJIS青銅鋳物に比べ銅分の高い材質です。腐食に耐え、ねばり強いので、大型モニュメントには最適です。私たちが作り出した、新しい標準です。
高純度アルミニウム
フォーナイン、つまり純度99.99%以上のアルミニウムです。 海底ケーブルの被服にも使われるくらい耐食性に優れ、金属そのままの光沢と白さが生かせます。白い彫像を全国に広めたのは私たちですが、サインなどの用途でも拡大しています。
ガス型鋳造法
水ガラスを三成分とした粘結剤を加えた鋳物砂で造形した砂型にCO2ガスを通すと、化学反応により硬化し強い鋳型が得られます。
寸法精度が高く鋳肌表面も美しく仕上がります。型取りの自由度が高く、複雑な造形の鋳造に向いてます。
生砂型鋳造、大型モニュメント、銅像、壁面レリーフ、パネル等の制作に用いられます。
大型仏像
大型大仏は、ガス型鋳造法で分割鋳造し、パーツを組立て仕上げていきます。大型仏像は一度に鋳造はできません。まずは、完成時より縮小した原型を制作し、その後縮小原型を元に原寸大鋳造用発泡スチロール原型の制作を進めます。その後社内規格の燐青銅地金を使用しガス型鋳造法で分割鋳造します。黒谷美術ではすべての工程を自社で行っているため、余計なコストをかけずに、丁寧で質の高い仕上がりになります。
金・銀美術鋳造製品
歴史的な秘宝の中には、インカのように金銀の鋳造品が見られます。私たちは貴金属という素材を、「ロストワックス鋳造法」と組み合わせることで、現代人にも合う精密な製品を製作することを考案しました。私たちの取り組んだ純金などの純粋な金属は、鋳造そのものが難しく、小さな十八金の宝飾品の世界でも特別な方法が取られます。形の上でもより複雑な、仏像などの一般的な鋳物では、また異なった方法が求められました。ここに、私たちの挑戦により現代の秘宝が生まれました。「金銀の鋳物も高品質」私たちの成果です。
街中に鋳物の豊かさを
鋳物ほど豊かな形を生み出せるものは有りません。鋳物はマジシャンです。私たちは無機質なアルミニウム型材であふれるストリートにも潤いを求めました。美術の世界のデザインで、見る人に新鮮な感動をもたらしたい。そんな思いで、まちなかの企画と製作をしています。高欄の格子のみならず支柱も鋳物でカバーするなど、トータルなデザインを心がけています。
今では、延長の長さで日本一の総アルミニウム鋳物のフェンスを作るなど、実績も確かなものとなりました。