銅像制作ポイント 08銅像のメンテナンス
お客様にしていただける
メンテナンス方法
銅像・胸像は、酸性雨・鳥の糞などによる腐食や外部からの衝撃による破損などにより目に見えて傷んでくる場合があります。傷んだ箇所を放っておくと、さらに酷い傷みへと進行していきます。そうならないためには半年に一度程度の定期的なメンテナンスが必要です。長い年月美しい状態を保つためにお客様が手軽に行えるメンテナンス方法をご紹介いたします。
用意する道具
必要な道具
- 柔らかい布(タオル、古着など)
- 柔らかいブラシ(亀の子たわし、歯ブラシなど)
- コンバウンド(研磨剤)なしのワックス
使ってはいけない道具
- 硬い布(日本手ぬぐいなど)
- 硬いブラシ(ワイヤーブラシなど)
- コンバウンド(研磨剤)入りのワックス
メンテナンスの手順
01 水洗い
全体を水洗いし、ほこりや汚れを取り除きます。
布でやさしく汚れを落とします。汚れがひどい場合はたわしを使用します。凹部分は歯ブラシを使用して洗ってください。
02 乾燥
乾いた柔らかい布でしっかりと水分をふき取り、乾燥させます。
03 ワックスがけ
十分に乾燥していることを確認したのち、布にワックスをしみこませ薄く延ばしながら満遍なく塗ります。
04 乾拭き
凹部分にワックスの塊が残っていないか確認しながら乾いた柔らかい布でしっかりと拭き上げます。乾拭きをすることで綺麗な光沢に仕上がります。
黒谷美術による移設・補修作業
マリノ・マリーニ「ある構想のかたち」富山県美術館所蔵
長い年月による劣化は避けられないものです。雨の跡がとれない、汚れがついて変色してしまった、破損してしまったなど、銅像・胸像のいかなる修復でもお応えすることができます。補修は、銅像・胸像の状態によりそれぞれ対処方法や費用が変わりますので、お気軽にご相談ください。
before
修復・移設前
after
修復・移設後(据え付け)