銅像制作ポイント 06銅像の素材・着色
世界最古の銅像
銅像の歴史は古く、現存する世界最古の銅像はエジプト考古学博物館(カイロ博物館)所蔵のエジプト第6王朝ペピ1世の像です。およそ4000年以上前のものと推測されています。(Wikipedia引用)
日本の代表的な銅像
上野の西郷隆盛像
坂本龍馬像
クラーク博士像
素材へのこだわり
銅像の材質は純銅ではなく、ブロンズや青銅と呼ばれる銅合金です。化学成分は銅85%・錫5%・亜鉛5%・鉛5%です。JIS規格のBC6に相当し、真鍮より銅の成分が高いので金属色では黄褐色を示します。耐圧性、耐摩耗性、鋳造性に優れた特性を持ちます。
弊社ではこの材質の他に特殊な青銅:リン青銅を用途に合わせて使っております。高い強度が必要な造形、溶接箇所に過重が加わる銅像などに用います。化学成分は銅95%・錫4%で溶解鋳造時に燐を添加した特殊な青銅です。強度・硬度・弾性が増し、耐疲労性・耐食性・耐摩耗性が飛躍的に上がります。
年月と共に味わい深い美しい色へ
銅像の着色には、大きく分けて二系統の色があります。
茶系色と呼ばれる茶系の顔料を幾重にも焼き付ける色と、青銅色と呼ばれる緑青系の皮膜を調えて作る色があります。
色素を焼きつける方法
酸により発色させる方法