工程紹介 大型大仏
大型大仏製造工程
大型仏像は一度に鋳造ができないので、まずは完成時より縮小した原型を制作します。
その後、縮小原型を元に原寸大鋳造用発泡スチロール原型を制作します。
ガス型鋳造法で分割鋳造し、パーツを組立てることで大型大仏を仕上げていきます。
01
発注者に提案し了解を受けたイメージデザインに基づき完成時(総高さ10.7m)の1/10に縮小した原型を製作し発注者に承認を受ける。
02
承認受けた1/10縮小原型を元に原寸鋳造用発泡スチロール原型の製作を進める。
03
ブロック毎に発泡スチロール原型を仮組立し細部の修正を行う。58分割で製作した発泡スチロール原型は工場内で組立し発注者の承認を受け鋳造作業の工程に入る。
04
社内規格の燐青銅地金を使用しガス型鋳造法で分割鋳造する。
05
分割鋳造された鋳物はパーツ毎に切削、研磨工具を用いて仕上げされる。
06
完成時は総高さ10.7mになるため工場内では蓮台部分、像本体部で組立作業を進める。接合はアルゴンガス溶接(TIG溶接、MIG溶接)で行う。
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ステンレス(SUS304)の補強材を像の内部に取付ける。
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現地への運搬・組立・仕上加工作業を考慮し、8ブロックに組立る。
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レッカーを使用しての現地組立作業。
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組立が完了した8ブロックはアルゴンガス熔接での接合となる。
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仕上作業完了後低汚染弱溶剤フッ素樹脂塗料で塗装する。
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総重量32.3TON(内部のSUS補強材を含む)の大型仏像が完成する。