工程紹介 補修工程

補修作業事例

広場の整備工事に伴い、ブロンズ像が移設となった為、元請社とともに取り外し、補修(復元)設置に取り組みました。
ブロンズ像の取り外し、補修(復元)後の設置に関して、現地で技術アドバイスを含め事前の打ち合わせを行い両作業に備えました。
補修(復元)は、ブロンズ像を工場へ搬入し、溶接・仕上・着色の各作業を行い復元しました。

取り外し作業(A)

01取り外し作業(A)

取り外し作業(B)

01取り外し作業(B)

重機を使用して取り外しを行うブロンズ像は、アンカーボルトで固定されているため地山部の一部に開口部をつくりアンカーボルトを切断しブロンズ像を取り外す。

取り外し工場へ搬入(A)

02取り外し工場へ搬入(A)

工場に搬入されたブロンズ像。

取り外し工場へ搬入(B)

02取り外し工場へ搬入(B)

工場に搬入されたブロンズ像。

色落とし

03色落とし

サンドブラスト処理で色を落とし補修作業に入る。
※サンドブラスト:高圧空気を利用し研磨材を像の表面に吹き付ける方法。

溶接作業

04溶接作業

アルゴン溶接機にて取り外し、補修作業のため作った開口部等を復元、溶接する。

仕上作業(A)

05-1仕上作業(A)

開口部等復元のため溶接された個所を切削、研磨工具を用いて元の形状に復元する。

仕上作業(B)

05-2仕上作業(B)

仕上作業で復元が完了したブロンズ像(男性)。

仕上作業(C)

05-3仕上作業(C)

仕上作業で復元が完了したブロンズ像(女性)。

着色作業(A)

06-1着色作業(A)

着色は人工的に酸化被膜を生成させ美しい着色被膜を得る方法である。仕上作業が完了したブロンズ像は脱脂処理を行った後、前処理着色として下色(黒褐色または茶褐色)を施す。

着色作業(B)

06-2着色作業(B)

下色後、バーナーで加熱しながら塩化アンモニア水やその他の酸化材を混ぜた溶液を軟い刷毛等で刷き、天日で乾燥させた後水洗いする。この作業を数回繰り返す。

着色作業(C)

06-3着色作業(C)

自然の緑青に近い酸化被膜がブロンズ像の表面に生成される。

着色完了

07着色完了

監修者の検収を受け工場での補修作業が完了する。

設置作業(A)

08-1設置作業(A)

新設された台座に重機を使用し設置作業を行う。

設置作業(A)

08-2設置作業(B)

台座とブロンズ像を固定するためにエポキシ樹脂接着剤の充填。

設置作業(A)

08-3設置作業(C)

ブロンズ像下部に取り付けられたステンレス製アンカーボルト。